CXerがこぞって野辺山CXに参加する理由がわかった気がする

RAPHA SUPER CROSS NOBEYAMA。通称”野辺山CX”

僕にとっては結果も雰囲気もとてもよくて、すごく楽しかった。

とてもHappyなイベントで、それでもしっかりと緊張感もあって、ずっと頭の中はシクロクロスだらけ。ロードレースで例えるならば、夏の鈴鹿のようなイベントだと思います。

48時間シクロクロス混じりっけなし!!

Photo by @keitsuji

レースレポート

僕は野辺山に来るのは今年が初めて特に思い入れは強くなかったのですが、CXerの語る野辺山CXは格別であることはわかっていました。

だからせっかくなら野辺山で勝ちたいなと思い照準を合わせ、毎週ある関クロに多少疲れを残すことは厭わず10月と11月はしっかりと練習をしていました。

Day1 C3 優勝

だからレースのメンツは常に気にはなります。ただ野辺山CXは関東や東海や関西に限らず、全国から出場してきているのでレベルも高いと思う。でも誰が強いかわからない。しかもシクロクロスは実際にレース走ってみるまではコンディションがわからない。だから自分がどのくらい走れるかもわからないんですよね。

だからいつもどおり自分のレースをするだけ。前回のマキノの失敗から、集中力は高まってる。試走中もレースを意識して走る。

  • 前走車をどこでパスをするか
  • 降りた方がいい区間はあるか
  • どのラインを通ると速いのか

そして速い人のあとをついて走る。ジープロードでどうやって曲がってんのかわからんぐらいコーナリングスピードが速い。このやろう。そしてジープロードを抜けるあたりで、「今日俺は絶対に勝つ」と決めて試走を終わる。

試走を終えたら約1時間後にレースなので、終わってすぐ受付へ。

day1の出走順は28。day2は58。ほんまに勝つなら今日やなと心に決める。

レースキットに着替えてアップを開始。ゆっくり上げて最大心拍数の90%まであげて準備完了。スタート位置まで移動する。ゼッケンは28番だったので4列目。スタート2分前にコールと共にレッグウォーマーを外し、上着も脱ぐ。身体はまだ暖かい。いい感じに集中できている。

C3のスタートダッシュは僕にとっては遅い。しっかりとクリートをはめて集団についていける程度で踏む。1コーナーでは落車が起きていた。たぶんブレーキの使いすぎなんだろうな。なんとか落車は避けてホームストレートに入っていく。このあたりはあまり無理しても抜けないし、先頭はまだ見える位置なので心配ない。何人かだけパスした。

10~15番手でアスファルトの登り区間に入る。ここで前に出ないと離されて負けるので、死ぬ気で踏む。踏んで踏んで酸欠に近い状態までなったけど、なんとか登り終えるまでに5位ぐらいまであがったっけな?

レース当日から時間が経っているので、ちょっとこのあたりから記憶が曖昧。

でも2lap目に入る頃には3人のパックができていた。僕とSNELの田渕くんとシオカゼストアのゴリくん。ちょっとだけゴリくんがしんどそうだったかな。ペースアップしてみたりするけど、なかなかちぎれない。田渕くんは余裕ありそう。まぁそんなもんか。

3周目だったかな。食堂の裏側に入っていくブラインドカーブで、コース上に人影が。

お前マジか!?ほんまにマジか!?

なんとか接触はさけた、一緒に走っていた田渕くんも避けて、問題なかったかなと思った。なぜか俺だけ後ろに引っ張られた。コース横断者の持っていたビニール袋がなにかに引っかかっていた。

この時ほど、本気で人に「どけーーーー!」と叫んだことはなかった。

足止めを食らって、何秒ぐらい離されたんだろう。10秒ぐらいだったんじゃないかな?あと2周ぐらいあったっけな?結構この差はきついぞ。追いかけるしかないか。

淡々と淡々と前との距離を詰める。

あーもう、ほんまにしんどいって。くそー。2位やったら昇格やしええかーと思って足を緩めようかと思って走っていたけど、ジープロードを抜ける時に「あ、勝つんやったな」って思い出し、もう一回踏み込む。最終周回に入る時にホームストレートで「最終コーナーを前で入った方が有利」ということを確認。

リザルトを見る限り、最終周回で10秒縮めているようなので結構離れてたんだな。そんなに離れてたっけ?

死ぬほど踏んで。最終周回の途中で追いつき、後ろにくっついて機会をうかがう。この展開は絶対に自分が勝てる自信があった。俺の得意パターンだ。ジープロードを過ぎたところでコーナーのインを刺し、前に出る。シケインではわざわざイン側を開けたあとに閉めてブロック。

そのあともインをさせない程度にコーナーを処理して、絶対に前に出させなかった。最終コーナーはできるだけ速度を落とさないラインを通ってクリア。あとはもがくだけ!後ろを振り返ったらかなり離れていたので勝利を確信しガッツポーズ

指を高く挙げて「俺が1位だぜ!」ってやるのは、こういう時しかできない。最高に気持ちよかった!結構知り合いのギャラリーも多くて、感動させることもできたようでめっちゃ嬉しかった!

 

ちなみに田渕くんが結構ギリギリまで詰めてきていたらしく、周りはヒヤヒヤだったそうです。

表彰台でチャンピオンジャージと、カウベルをいただきました。真っ青な空であの表彰台のてっぺんからの景色は本当に最高でした!

この勝利でC2昇格を決めて、Day2はC2で走ることになります。

Day2 C3 -1laps

日は変わって、Day2。

C3でのオグーさんの走りが熱かった!テンションをあげてもらった!

カテゴリーはC2に昇格して昨日の勢いのまま優勝は無理でも、隙あらばシングルに食い込んでやろうという意気込みでスタートラインに着きました。

Day1の時点で出走リストはできていたので、その中に入ることはできず完全に最後尾に並びます。前には80人。うーーーん。さすがにこの人数は引くわ。

スタート同時にペダルを踏み・・・こもうと思ったけど、前が詰まってるから一息おいてスタート。なんかリズム崩れる1コーナーは比較的安全に通過。そのあともしっかりと全選手が並んでコースを走っていく。あまり隙間がないので全然あがれない。あーこれがC2か。

無理に抜いても仕方ないかと思っていたら、CM1が後ろからきた。あーそっか。トップ争いだから抜かさせないといけないのか。こんなのレースできへんやん。くっそ。前との差はどんどん開く。

アスファルト区間に出てここは俺のステージや!と思って踏む。たぶん周りよりは速い。でも明らかにC3と比べて抜ける人数が違う。当たり前なんだけどね。

アスファルト区間が終わり、泥の区間とジープロードへ。ここが俺の鬼門だった。

 

試走の時間とはコンディションが全く代わり、重い重い泥の区間に変わっていた。みんな担いでいる。

(どーでもいいけどFMBのタイヤすげーな。泥ついてないやん)

2周目以降はラインができていたけどうまくトレースできないから、自転車に泥がつまりホイールが回らなくなっていた。無理やりペダルを回してなんとか泥を落とし進む。くそ。こんなに踏んでるの俺だけか。

この泥の区間が終われば、ジープロード。ここもコンディションは代わり、轍が大きくなってしっかりとしたラインが出来上がっていた。

ちょっと待て。こんな道走ったことない。周りと比べたら俺だけ全然コーナリングスピードが違う。なんでそんな速度で曲がれんの?追いつく為に踏みまくる。おそらくあまりパワーを使わずあまり踏まなくてもいい区間だったのだろう。でも僕は1人だけインターバルトレーニングになっていて辛い。

ジープロードを抜ければ芝の区間。ここはそんなに遅くない。むしろシケインでは順位を取り戻す。芝生区間でも取り戻す。アルファルト区間でももーっと取り戻す。

同じことの繰り返し。SKRKの高田さんには勝ちたかったのだが、泥とジープロードで離されて、またアスファルト区間を踏みまくって取り戻して。そうこうしているうちにだんだんと踏めなくなってきて高田さんの姿が見えなくなってきた。あーくそ。惨敗か。

昨日のあの感じどこいったんや。その証拠にDay1では写真をたくさん撮ってもらっていて選択が非常に難しかったのに、Day2はこれだけ。選択の余地なし。それだけ輝いていなかっただろう。

心はぼきぼきに折れているけど、練習や思って走る。どうやって曲がるの?いろんな人に過去に教えてもらったことを試しながら走ってみる。リーンインだったり、膝の角度とか。やっぱり若干ハンドルが遠いなと気づく。こんな状況になるまで気がつかへんもんやなー。

別に手を抜いて走っているわけじゃない。心拍数もあがりかなりしんどい。そんな中結構なスピードですっと追い抜いていった人がいた。しばらくするとC2の先頭がゴールした。実はその時、僕はさらに最終周回に入っていなかった。

しばらくして状況が理解できたのですが、-1lapということですね。

これは非常に屈辱だった。正直ゴールした後、すっげー機嫌が悪かった。さっさと洗車を済ませて着替える。俺のレースは終わった。

着替え終わったらご飯を食べてエリートを観戦しよう。

C1ライダーに衝撃を受けた

エリートを見たら外人の招待選手に目がいくのかなと思っていた。

実際にクリストファー・ヨンゲワールドの速さは異次元だったし、ギャリー・ミルバーンのホールショットはかっこよかったし、アンソニーと前田公平のスプリントも燃えた。

でも僕は関クロでC1を走る身近なCXerたちだった。フルラップできないし、絶対勝てるわけがないんだけど、最後尾から徐々に追い上げていく姿とか、コーナーを流れるように曲がっていく様を見ていて純粋に格好いいなと思っていました。

C1で走る意味ってあるのかな?ってシクロクロス始める前は思ってました。でも今は少しだけわかった気がします。そこで走ることに意味があるんだなと。

来年もまた絶対に野辺山にいく

あの2日間、あの空間ではみんながシクロクロスのことを考えていて、本当にいい時間だなと思った。

僕は個人的にはDay1がこの上ない結果を出せて、Day2は惨敗だった。これも結果を持って帰れて、次の課題も見つかって、いいレースができたと思う。

わざわざ寒くて遠いところまでいって、シクロクロスする意味はないかもしれないけど、最高に楽しいからまた来年も行こうともう決めている。次はC1としてUCIレースを走りたい。

たぶん野辺山にしかないものってたくさんある気がするんです。それに会いにCXerはこぞって野辺山に集まるんじゃないかな。

’17-18 関西シクロクロス マキノ C3

前回の紀ノ川でC4で2位に入り昇格しました。

今回からC3で走ることになる1戦目。

前回の紀ノ川では余裕の走りをできたので、(余裕かましすぎましたが)まぁC3でも戦えるだろうと思っていたけど、ちょっと散々な結果に。

できれば言い訳はあまり書きたくないので、SNSにはほどほどにしてますがここでは言い訳全開です。

もちろん自分の準備不足であることは重々承知であり、それを次の改善に役立てための自分の備忘録と書いている意味合いが強いのでご了承いただければ幸いです。かしこ。

photo by @keitsuji

今の気分は去年のクリテリウムに出ているときと似ている

C2のレースは雹まじりの雨で気温も低く、低体温症になる人も少なくなかった。

身体を濡らさないこと、濡れたなできるだけ早く水分を肌から離すこと、そのためには乾いた衣服と乾いたタオルが必要だということを学んだ。

温泉に入り、夕食を済ませ、帰路につく。湖西道路の渋滞を避け、湖東経由で帰る。少しだけ草津のあたりで混雑するが気にならない程度にスムーズに帰れた。

運転中。ずっと頭の中にあったのは「なぜこんなに戦えなかったか」だ。

勝つときはいろいろなピースが次々にカコンッと小気味よくはまってパズルが完成していく感じ。だけど今回はそもそも出来上がるはずのないパズルを必死になって合わせて行ってみるけど、すべてのピースがパズルが完成されるために作られていない感じだった。

この感じはなかなか勝てなかった昨シーズンのクリテリウムに似ている。

こうやっていろんなことを試しながら、失敗しながらそれでも前を向いて、分析できる人が勝てるようになるんだと思っている。

だから勝てなかった理由について、1つずつ考えてみようと思う。

扁桃腺炎で体調がすこぶる悪かった

実は今週は水曜日から体調不良に悩まされていた。土曜日にも発熱あり。扁桃腺炎で感染するものではないので会場にもいきました。おそらく当日も発熱はあったんのかな。あったところで延期にはならないし俺は走るので知らん。

水曜日に走ってから3日間は体調を戻すために全く走っていなかった。

不安を持ちながらレース会場に到着。

試走ではコースの確認と身体を温める感じ。この状況だとおそらくレースのときはコンディション変わって、あまり試走の意味ないなと思いながら走っていた。

試走からもどってからは濡れた服を着替え、いろいろな人のサポートをして、女子エリートのレースが始まると同時に自分もアップ開始。身体が温まったら、バーストを入れて心拍数をしっかりとあげる。まぁ悪くないか。

スタートラインにつく。なんだかシクロクロスのスタートは苦手だ。スプリントと似ているという人もいるが、スプリントはそこまでの流れで自分の位置を確保できるけど、シクロクロスのスタートは前にいる人の全員が邪魔だ。全然違う。シードが欲しい。

号砲とともに、クリートをキャッチしてスタート7割ぐらいで踏んで抜けるラインを探す。なんとか間をすり抜けていって10番手ぐらいまであがる。なるほど。ものすごく感覚の話だけど、こうすればいいのかというものが掴めた。シクロクロスのスタートの苦手意識はなくなった。自転車は周辺視野がやっぱり重要。

マキノのスタートからは当分は登りだ。80%ぐらいで踏んで、少しずつあがっていく、そこまで踏み切ってはいないから大丈夫なはず。一時は5番手ぐらいまであがる。

1周目の半分ぐらいで前の人が落車して、自分も足を止めることを余儀なくされる。まぁ少しだけ前と距離が離れたけど、仕方ない。挽回すればいいかと思ってリスタート。

びっくりするぐらい身体が重い。やっぱりか。

1周目の後半はパワーで抜くことはやめて、抜けれないように淡々と走り落ちてくるのを待つことにした。

2周目に入っても誰も落ちてこない。むしろ抜かれ始める。このぐらいだったら淡々と走れるはずと思って走っていたけど、すごく辛い。すごく辛いのに抜かれていく踏めない。

2周目の後半にはボロボロ。なんか全く身体が自分のものではないかのよう。

体調が悪いときって思った以上に走れないもんだな。すごく実感。体調管理大事。

オフロードを上手く走る能力が低い

ロードバイクだと、道はアスファルト。

結構雑なハンドリングやラインをミスっても別に走れるし、普通に前に進むしコーナリングでの減速は小さい。もちろんその差の積み重ねはでかいけど、それを補って勝つ人がいるからまぁそこまでの差は生まれない。

でもシクロクロスにはオフロードを走る能力で戦っている人も少なくない。

そうは言ってもクロス車に乗ってはいても、FTPなどのパワーを使って進んでいることには変わりはない。変わるのはパワーロスだ。オフロードのコーナーを脱出する速度が遅いのは死活問題。なぜなら今回の泥のようなコースでは再加速にかなりのパワーを要する。要するにインターバル地獄がきつくなる。

よくクリテリウム後にレース中のNPの話になるが、それに似てる。コーナーを抜けたあとの直線で10km/h出す場合に、コーナーの脱出速度が3km/hなのか5km/hかだけでも、コーナーが10個あって毎回同じことをしていれば必要なNPはかなり変わる。

コーナーのライン取り、タイヤをどうやって使うのか。すごく奥が深い。逆に言えば、ここの伸び代はかなりでかい。

試走時間を大切に

今回は試走の段階で勝てるように試走してなかった。

シクロクロスといえば試走でうまい人のうしろで走って走り方を見るのが定石と言われています。今回は冒頭で書いているように、試走をそんなにしていないし、うまい人を見て真似することもなかった。

そりゃ勝てないなと思います。

各セクションのクリアの仕方とか、スピード。ラインなど。事前にシミュレーションすることはたくさんあるのに。

試走の時間をもっと大切にしないといけないなと。

ペダリングがひどい

2周目の最後には、もうこれはシードをとることさえ難しいなという状況になる。レースを走る意味がわからなくなってきて、降りようかと思ったけど練習と割り切って走る。

沿道でめちゃくちゃ応援してくれている。特にシケインからの登りに夜練のメンバーや八ヶ岳CCのテントなどあるからめちゃくちゃ声援くれるし、一番上のくそしんどいところに自分の車止めているがために彼女もそこにいたりするし。デカイ口を叩いていただけに、こんな位置を走っていることが恥ずかしい。

こんなに頑張って、踏んでいるのに進まない。

なんでだろうなと思っていたけど、それはレース後にアップされたある動画でわかったのですが、頑張ってたペダリングが本当にひどい。ぜんぜんちゃんとトラクションを伝えられていない。ここまでひどいとは。

客観的に見るのって大事。

ペダリング全周にわたってトルクを伝え続けるペダリングをずっとしないといけないだろうなと仮定しているので、つぎやってみる。このペダリングは40キロ以上で走り続ける時に意識してやっているペダリングだからできそうだとは思っている。

実際に今回のレース中に一時的にそのペダリングをしたところ、進み方が変わったのでいい感触をえています。問題は心拍数上がっている状態でかつ、いろんな障害がある中で、そのペダリング30分間ずっとできるかどうか。

機材の問題もある

僕は機材で解決できる問題は解決するようにしたいと思っています。もちろんお金の許す限りですけど。

2周目の途中でバイクの異変に気がつきました。ブレーキの効きが悪い。ああ、フロントのブレーキパッドなくなったのか。想定していたけど、起こってほしくないことが起きた。

よくなかったのはレーキパッドが無くなる前からなのでブレーキが効いていたとしても、そんなに結果は変わりませんけどね。

想定していたので、ブレーキパッドはタッチするギリギリまで詰めてスタートしたけど、ブレーキパッドが持たなかった。全然減速できません。レース中にやるだけやって心折れたことはあったけど、ここまでなにもせずに折れたことがあっただろうか。

3周目はリアブレーキだけで走ってみます。

そうすると気がつくんですけど、結構ブレーキ使わずにいけるんですよ。ロードの時って結構意識してブレーキ使わないようにしてるんですけど、シクロクロスだとできてないのなって気づく。

さすがにブレーキが絶対必要な区間もあるので、足ブレーキをしたり降りて担ぐので抜かれまくり。まぁ別にシードも取れないので抜かれるのはいいや。

こうなると降り区間でくそほど踏んで抜いといて、登りで踏めなくなって押してる人を結構発見したりします。ほほう。

ブレーキパッドがなくなった理由

改めてブレーキパッドがなくなった理由について考えてみるのですが、ブレーキの使いすぎもありますが機材の問題もあるかと。

ディスクブレーキにするとある程度解決はするみたいなのですが、今年はカンチブレーキの台座がついているフレームなのでそれは無理。

その上で今は、TRPのCX9.0というminiVブレーキを使っています。

このブレーキは7900系以降のシマノのブレーキの引き率なので、カンパニョーロのブレーキレバーを使っている自分のバイクにあっていません。今回のマッドコンディションでもなければ問題ないのですが、雨が降った途端にシビアになってきます。

普通のカンチブレーキだと引き率もあってくるので、ブレーキの引きしろが大きいんですよね。このVブレーキだとブレーキパッドを全部使い切る前に、レバーがハンドルに当たってしまう。

ようするにブレーキパッドを最後まで使い切れないんですよ。

でも本来、シクロクロスって1時間の競技やし、30分ぐらいはこのブレーキでも持つようにしないとなーと思うのでハードモードのゲームみたいな感じでやってもいいかなと思ったり。

まぁ昨日のコンディションと、この機材のおかげで、ブレーキ使いすぎだと気がついたのでいいことだったと思いますが。

失敗を次に活かしましょ

このまま順位をどんどんさげながらゴールしました。順位は知らない。たぶんひどい。

この失敗を次に活かしていきたいと思います。C1って思ったより遠いなと思ったけど、少しずつ近づいているなと思った次第です。

なんだか集中できてなくて雑記になってしまってすいません。まだ自分の頭の中で処理中です。

P.S.写真の俺しんどそうやなー

E2やE3のレースでの勝ち方を考えてみる

今年からネクストリーム・うどん虹やに加入させてもらい、いわゆる実業団レースを走らせてもらいました。

「2勝してE1にあがる」という目標も達成できて、1年目としては満足しています。(本当は3勝目を目指してましたが・・・)

正直、E1で勝つ方法はわかりません。

でもE2やE3で勝つ方法ってたくさんあると思います。そしてのうちの1つは僕でもわかります。そのことについて需要はありそうなのでネタとしてでも書いてみようとおもいます。

個人の感想です。

どんなレースで勝つのかを決める

かなり雑な分類ですが、自転車レースを

  • クリテリウム
  • ロードレース
  • ヒルクライム

の3つのジャンルにわけてみます。

ここで質問、僕は身長178cm体重75kgです。FTPは300超えてるぐらい。トレーニングしていることと体重を考えれば普通。パワーウエイトレシオ4倍の凡人です。僕がヒルクライムレースに出て、勝てる可能性ってどれくらいあるんでしょう?

 

たぶん1%ない。いやいっそのこと0%でいいや。4倍程度だとヒルクライム勝てないでしょうし。でもクリテリウムなら1%以上はあるんじゃないでしょうか。

このように得意そうなレースで勝つ事に決めましょう。他のレースは捨ててください。

ヒルクライムレースも楽しいから出たいだって?出るのはいいと思いますけど、勝つつもりのないレースは披露抜くのはやめましょう。前日まで普通にいつも通り追い込んで、疲れたままで出場することをおすすめします。

その場合は「今週トレーニングやりすぎで疲れ抜けてなくて・・・」と言い訳するのはやめましょうね。負けるのはダサいけど、言い訳するのもダサいし、トレーニングのしすぎでレースの時に疲れを取る事ができてないってのが一番ダサいですから。

レースに出ようと思うと、どんなレースでも疲労を抜こうとする人がいます。でも結果にこだわらないレースの場合は疲労を抜くのはやめてトレーニングレースとして割り切りましょう。レースに出たら追い込めるので練習した感ありますが所詮30分ぐらいですからね。

E2やE3で勝つために強さは必要ない

E2やE3には強い人たちがたくさんいます。実際同じ練習会に参加して、この人には全く歯が立たないなと思う人がちらほら。

こんな言い方をすると彼らには悪いですが、結果として僕がE1にいて彼らはE3やE2にいる。

ってことで、E2E3のレースは順位は強さで決まるんじゃないんです。僕はFTP300W超えていますが、恐らく250Wぐらいの方にクリテリウムで負けた事があります。しかも彼はスプリントも強いわけではありません。

それなのになぜ勝てたかというと彼が勝ち方を知っているからだと思います。

必要なモノを必要なだけ持っていく

準備8割

とはよく言いますが、レースでも同じ。

炭を持たずにバーベキューしにいく人はいませんよね?でもおかしなことに5分の坂をパワーウエイトレシオ5倍で登らないといけないレースなのに、5分5倍パワーを持たずにレースで勝とうとする人がいたんですよ。

やっちまってます。

まぁでもそこで森の中で乾いた枯れ木を拾ってくるテクニックがあったり、坂を前の方で入って後ろで抜けることで4.8倍で済む可能性はあります。ひたすら頑張ってみる人いますけど、炭がないのに火起こしを頑張っているようなものなので意味ないですよ。

勝ちたいのなら必要なものを準備してレースに持っていく。レースデータの解析とパワートレーニングがそれにあたります。

負けるレースがわかってしまうようになるんですけどね。

負ける覚悟をする

たまにフィジカル馬鹿がいるんです。

逃げグループ作っておきながらゴール間際で回収されて、集団内で回復して結果としてスプリント勝つっていうバケモンが。そんな人を真似しちゃいけません。彼らは僕らより努力をしているからできるんです。

だから僕たちは自分の勝ちパターンを決める必要があるんじゃないでしょうか。

そのパターンに入らない可能性は捨てて、負けを覚悟するということです。

要するに自分の欲しい展開にならなかった場合は、負けを選択するということです。

もちろん逃げもスプリントもできる方がかっこいいし、引き出しは多い方がいい。でも僕らみたいな凡人はなにかを捨てて、自分の得意パターンにはまった時に集中力を高めればいいんです。

  • 独走力が強いなら単騎逃げ
  • スプリントが強いなら集団スプリント
  • どちらもぼちぼちなら逃げ集団

たぶん他にも勝ち方はあります。

でもスプリントの足を残しておくために、逃げるべきタイミングで躊躇したり、集団スプリント狙いなのに逃げ集団を追いかけてしまってはいけないのです。

  • 足が終わってしまってもいから最後まで恐れずにブリッジをかける。
  • やばいなと思っても集団が捕まえてくれるまで逃げ集団を放置する。

負ける覚悟がないとできないと思うんですよね。そして限られた体力の中では、全部に反応することはできません。できたとしても、もう勝てる可能性は低いですね。

ゴールを一番に通過する技術

ゴールを一番に通過する技術を磨きましょう。

ゴールで一番に通過する技術というと、僕が最初に思いつくのが「スプリント」ですね。他にも「早駆け」「単独逃げ」などがあります。

早駆けや単独逃げは、結構いろいろと難しいと思います。もちろんスプリントも難しい。ツキイチチョイ差しって難しいですよ。

その一番難しいところの練習をしましょうという話。

勝負を決めるテクニックなのに練習してる人が少ないのはなぜなんだろう。

スプリント練習してる人にスプリント練習していない人が勝つためには、相当なパワー差が必要だと思います。逆に言えばある程度のパワー差はテクニックで埋められます。

ぜひ安全な場所で2人で縦にならんでゴールラインを作ってスプリント練習してみてください。

早駆けするためには、タイミングを読む力と加速力が必要だと思う。できたことないのでわからないけど。

単独逃げとか逃げ集団を作る方法は僕にはよくわかりません。得意な人に聞いてください。関西だとキリ○さんではないでしょうか?(○にはちゃんと音声でピーって入れといてください)

勝つ覚悟をする

負ける覚悟と正反対ですが、勝つ覚悟が一番必要じゃないかなと思っています。

スプリントやアタック、単独逃げ。なんでもいいですが勝負時ってあると思います。誰も勝った人で楽勝な人っていないんじゃないでしょうか?

その時に「ぜってーに勝つ」と思っていなければ、たぶん踏めないんですよ。僅差であればあるほど、気持ちって大事。みんな辛い。でも一番苦しんだ奴が勝つ。ぐらいの気持ちでペダルを踏み込んでいかないと、気持ちで負ける。当たり前ですけど最後まで踏めたやつが勝つ。

E1で勝つ方法は知らん

ここまで書いてきましたが、これはE1以上のレースでは通用しないと思います。

なにせ日本国内の一般人レースの中では1つの最上位カテゴリーですから。そしてE1には勝ち方を知っている人がたくさんいるからです。

勝っている人がそこに溜まっていくシステムですからね。勝ち方を知っている人の中で勝つためにはなにが必要か。たぶん引き出しの多さかなーとか。武器の威力なども必要だと思っています。

2018年も勝てるように、いろいろためしながら準備していきたいと思います。

 

’17-18 関西シクロクロス 紀ノ川 C4 2位の理由

「勝てたレース」

この言葉が大っ嫌いだ。だからこの言葉はほとんど使わないし、今回も自分の口からは言っていない。

なぜなら負けてるのなら勝っていない。負けるべくして負けただけであり「勝てたレース」ではないからだ。要するに勝者に対して敗者はなにかが劣っていたというだけ。それ以外の何者でもない

でも今回だけは「勝てたレース」と思ってしまったし、あとから自分に腹が立ってきた。

まぁ真剣に競技としてやっている人には申し訳ないけど。シクロクロスってそれもありかなと思ったり。ラジバンダリ。

1列目からのスタート

前回の台風の中のりんくうを走ったおかげでシードは2番。最前列を確保。

マークしてるのは、前回のりんくうで僕よりタイムが速かったシード1番の紀州DECOJARACINGの八木君(ほとんど話したことないけど「君」つけで許してね)。あとはまぁ全員ぶっ倒す。以上。

八木君はスタート前もふざけながらもちゃんと集中してやがんのな。まぁ俺も一緒か。テープがスタート10秒前に引かれていないという事件がありつつも、臨機応変の対応で定刻通りスタート。

そういえばシードがあったミッチーさんどこにいたの?

あー最前列ってこんなに楽なのか。8割ぐらいのパワーで2番手ぐらいをキープ。ホールショットはみどり君(ごめん本名を知らない)に譲る。1コーナーは3番手で入る。八木君も2番手。まぁ順当か。

そこからみどり君を抜き、八木君と2人パックになる。1周したころに後ろを振り返ると3番手は10m程度離れていることを確認。なにもなければ昇格は確定かな。

ということで八木君の前に出て千切りにかかる。自滅が怖いのでレッドゾーンに入らない程度で淡々とふむ。ストレートをふむ。ふむ。んー千切れないかー。そのままステップに入る。ここで気がついたのだが、八木君ステップとシケインが異常なほどに速い。なのでステップで抜かれる。その後の連続コーナーでは遅い。コーナーは下手なんだな。

でも自分も別にコーナーに自信があるわけではない。ましてや体力も八木君に勝っている自信があるわけではない。この自信の無さが負けに繋がったかな。

周回数を把握できていない

連続コーナー区間で踏んで少し離す、ストレートでも踏む。なかなか離れない。

今思えば多少踏んでも離れないのは当たり前か。多少走力に差があっても、5分ぐらいはついていけるもんな。

今回のレースで俺は最後まで踏み切る覚悟がなかった。本当にたらればだけど、ここで覚悟決めて最後まで踏み切れば勝てたと思う。改めて自信と覚悟がなかった。最後までついていって、最終周の1周4分間だけ死ぬほど踏みまくる作戦に変更。なぜなら4分間だったら踏み切れる自信があったからだ。

しょーもないレースでもいいから確実に勝ちたかった。

なので徹底的につき位置で周回する、楽ではないがしんどくはない。パワーメーターはついていないけどNPはFTP未満でしか踏んでいないのがわかる。

僕の脳内会議では勝利が確定した。

最終周が近づく。周回数は6周。ラスト周回のどこで踏み始めるか、そしてどのラインをどのように通るか。などをシュミレーションしながら、ラスト5周目を回る。

チームメイトのサンフジさんが土手の上から「カネゴンそんなんでええんかー!?」って叫んでる。よくなかったなー。そんな考え事をしながらシケインに突入。ミスをして、おもっくそコケる。

あーーーやっちまった。チェーンは落ちていない。ホイールはついてる。曲がっていない。前後ブレーキも効く。少しハンドルは曲がってるか。サドルも大丈夫。よしいける。

まだ1周ある。死ぬほど踏めば追いつける。アナウンスでゴールしているのが聞こえる。そうか女子は周回数少ないから今ゴールか。さてと踏み切るぜ!

と思ったら、ゴールラインで止められる。自転車を降りる。ん?なにが起こったのかわからん。  どうやら最終周やったらしい。おい!俺まじかっ!

脳内会議ではなく、現実で負けが確定した。

というわけで2位。

C3へ昇格

ラスト周回がなくても、独走して距離開けていればとか、いろいろ言い訳はあるのですが、まぁこれ以上言っても仕方ない。もう十分言い訳したけど。

まだこのブログを書いている時点で公式リザルト出てないので、正確にはわかっていませんが2位なのでC3に昇格だと思います。

まぁ毎回言うのですが、負け戦の方がいろいろと学べる点が多いのは間違いないのでこれを武器にC3を戦いたいなと思います。次はマキノ。登りが多いそうで体重が重いと不利とは聞いてますが頑張ってみます。

にしても、シクロクロスはレース前後も含めたのしいなぁ。