’17-18 関西シクロクロス りんくう C4 6位

今年から始めようと思っていたシクロクロス。

台風の中で走ってきました。

鎖骨を折ったので沖縄は諦めて、シクロクロスの準備をしっかりとしてきたつもりです。才能はないので準備がいりますからね。

photo by @sunfuji11 

劣悪な環境のりんくう

先週も台風が上陸して、東海シクロクロスが中止。

今週も日曜日に合わせて台風が接近中。ちなみに先々週からずっと雨。なんなんだこれは。

このりんくうは去年も自走で応援しに行って、なんとなーく走るイメージはしていたのに、当日行ってみるとそのイメージとは全然違った。

試走の前に到着したので、長靴を履いて歩いてみる。

前日からの雨で、コースは最悪の状況。長靴でないととてもじゃないけど歩けない状態で、場所によっては長靴の半分ぐらいは水に浸かってしまうぐらいの状況。

初心者シクロクロッサー的に言うと、「マジでここ走んの?自転車で?」

もう右も左もわからんので試走でベテランさんたちがどう走るのかみることに。

試走の準備ができたところで八ヶ岳CCのモトジさんが通過したので追っかける。今年ずっと追っかけている人だ。オフロードになればさらに心強い。

ドロドロの状況でビビってたら、すっげースピードで泥に突っ込んでいく。しゃーないから、自分も同じスピードで突っ込んでみる。ははーん。意外と曲がれるもんだな。

「ここはかつぐのね。ここは乗っていくのね。え?マジで?ここ乗っていくの?」とか思いながらついていく。1周回って走るイメージはできた。ありがとうございます。こういうの大事。

SAUCE CX

photo by @youkan_0045

今エリートレースで所属しているのはネクストリーム・うどん虹や。でもあまりシクロクロス熱の温度は低くてネクストリームはロードのチームかなと自分で思っています。

なのでmovementのホリさんにお願いをしてSAUCE CXで走らせていただくことにしました。

このジャージは結構かっこいいなと思っていたので非常に嬉しかったです。BIO RACERのテンペスト素材をしようしたモデルで雨の日でも効果を発揮していました。

生地は薄いので冷えない訳ではないのですが、風を通さないのと水分を肌から離してくれるので冷えるけど、実際には寒くない感じ。意味わからないかもしれないけど、raphaのシャドーとかテンペストはそんな感じ。着たことある人はわかるはず。

写真の#山尊いで有名な華菜もSAUCE CXで走ります。山走らないけど大丈夫か?

シクロクロスはスタートが重要

シクロクロスはロードレースやクリテリウムと違って、スタートの重要性がかなり高い競技です。

シードと言って前回のレースの結果順でスタートラインに立つ決まりがあるほど。

レースが始まれば走れるラインが少なく足を使えばすぐに上がれるわけではありません。しかも明確な集団もできないので、スタートで前に上がれなければ先頭はどんどん離れていき、1人ずつぶつからないようにラインを選んで抜いて行くという細かい作業が必要になります。足もめちゃくちゃ使う。

なのでシクロクロスはスタートで勝負が決まってしまうんです。

だから当然僕もスタートで前に上がることを目指すのですが、僕のシードはなく抽選の結果、約60人中54番手。8人で横一列の並ぶので7列目。勝つためには前の48人を抜かなければならないということです。

だからスタートからステップ、そのあと泥区間とアルファルトの一瞬の登りで40人ぐらい抜けたらいいな。

15分前までアップして、スタートラインに向かう。

雨が降りしきっている中、ゼッケン番号を呼ばれて、白線で書かれたボックス内に入る。競馬で言うところの出走ゲートか。ここにいる全ての人が迷わずにボックスに入っていく。少しぐらい躊躇したっていいぐらいなんだろうけど、シクロクロスに雨は歓迎なんだろうな。

ピストルが鳴ってスタート。

クリートキャッチに少し手間取ったけど、まぁそんなには悪くないスタート。でも前は一切開かずに全然上がれない。んーーーー。あかんなー。

って思ってたら、前輪をハスった。コケた。あかーーーーーーーーん。

photo by @kin_hanada 

↑立ち上がって自転車に乗り、ペダルを回し始めたところ。ははーん絶望的だ。

「くそ!マジかっ!」と叫んだのを覚えている。

俺以外の全員が前にいる。しかも最後尾でさえ10mぐらいは離れている。この時は出走何人か知らないから、「今からゴールまでに全員抜く」に作戦を変えてリスタート!ってもう作戦もなんもない。全員抜くだけや。

そっからストレートは抜きにくいから、コーナーごとに2人ずつぐらい抜いていく。一瞬のアスファルト区間の2mぐらいののぼりで死ぬほど踏んで5人ぐらい抜いたか。キャンバー区間で担いでダッシュ。キャンバーを乗ったまま処理して、、、とか言ってるけど、死ぬほど踏んでるからあんまり覚えてない。

1周目の終わり頃。チームメイトのみっちーさんに追いつく。レース開始前に「絶対に追い抜かす」って約束は守れた。

スタートゴールのあたりで、10位って言われた気がする。「お!マジか!あと9人か」と思いながら踏み直す。実際の出走は45人だったので、1周で35人抜いた計算。

あと9人。ただもう先は長くないことも気がついていた。完全にオーバーレブ状態。足が重い。身体が重い。ずっと息はあがっている。ステップで自転車を降りて持って走る。こんなに自転車重たかったか?あーやべー。踏めねぇ。回復しないと。

中ボスあらわる

と思いつつもコーナーで少し休めるだけで、そんな一瞬だと心拍数も下がらない。でも漕ぐしかないぜよ。ここでTRBの代表のがんちゃんに追いつく。やっぱここまで上がって来ると、中ボス感のある人しか前にいない。だって前で走れてる人だからな。

なにか叫びながら抜いた。なんかもう気合だけ。その後もずっと付いてくる。泥区間で離したけどキャンバーで抜きつ抜かれつ。。。くそー負けたくねー!って思ってたら、なんか、がんちゃんが草に突っ込んでいったので勝ちを確信しました。

がんちゃんとバトってる時に2人ぐらい抜いたっけな。

ラスト1周

全部で3周だったので、ラスト1周だったらしい。

ラスト周回入ったところで6位って言われたので、ここまでで39人抜いたことになる。あと5人。でももう追いつく足がないのはわかっていたし、この先で走っているのはたぶんボスなので、次戦のシード獲得にゴールを変更。

。。。

でも前にいる人は抜きたいよね?ってことで追走継続!

沿道の応援も耳に入ってるけど返す余裕なし。あーもうくそ。全然踏めない。でも前の人も足は売り切れのようで少しづつ近づいていく。この追い詰めていく感じ嫌いじゃないな。

ジリジリ詰めて行っておいついたけど、そこで心臓破裂(はしてないけど)。

後ろにずっとついてたけど、抜ける足はなく。シケインで限界が来て、飛び乗りすることすらできず。フラフラ。離されたし残りも少ない。後ろ見ても見える範囲で誰も追ってきてない。

心もボキボキに折れて流してゴールラインを越える。6位。

シクロクロスは楽しい

やってる時は地獄。楽できるところもない。辛い。途中でなんどもやめたいと思った。

でも友人とのマッチアップがあった。

普段レースを走らない友人と一緒に必死で走れた。

そんな環境がすごく嬉しかった。能力もバラバラだし目標も違う。でも全員必死で頑張ってた。そういう空気は好きだ。

シクロクロスは楽しい。

photo by @youkan_0045