’17 美山サイクルロードレース C2 エリート6位

5月28日に京都の美山で行われた美山サイクルロードレースのC2に参加してきました。

去年はC3に参加して、1周目の九鬼ヶ坂で千切れて、あとはもうしんどかった思い出しかない。一応完走してるけどね。

ベックオンカップ同様に成長を感じたいところです。

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京都美山サイクルロードレースとは

知っている人も多いですが簡単に。

京都の美山で毎年行われている行動を使ったロードレースです。1周約10kmのコースをカテゴリによって1周から7周回るレース。

周回全体でアップダウンはありながらも、メインの勝負どころは九鬼ヶ坂で、獲得標高100mの登りを2分半ほどで登らないといけません。

2日間のイベントで1日目の土曜日はTTで、2日目はロードレースが開催されます。

日本では貴重な公道を使ったレースで、アップダウンもあり僕が非常に好きなレースの1つです。

詳しくは公式ホームページを。

個人的に去年苦渋を飲んだこの美山で、そして平坦だけのクリテリウムでなく登りのある(といっても3分もない登りだけど)ロードレースで、結果が出したいと思って結構準備はしてきたレースです。

やってきた準備

やっぱり勝負どころは九鬼ヶ坂でしょう。

ここをこなせばなんとでもなるので、単独で2:30で登れるように準備。試走で何Wで踏めば上がれるのかがわかるので、そのパワーを直前の少し登りの区間を合わせて、4本出せるようにインターバルで備える。

体重は特に減らさず74kg程度のまま。

いつも通りの食事を食べて、いつも通りの補給食を用意した。補給食といってもアップ後に念のため食べる程度でレース中に食べる訳ではない。

C2 4周の部 エリート

今回参加したのC2の4周の部。年齢的にエリートのカテゴリー分けられていました。

マークはdik君とnkjさん。年齢別の他カテゴリーもあるけど、関係なく全カテゴリーのトップでゴールを目指して走る。

朝、現地に着いたら寒いこと寒いこと。10℃って笑 長袖ってなにも持ってないんですけど。。。来年からは朝一ならアームウォーマーとジレが必須です。さっと受付を済ませて、1周だけアップでコースを確認がてら走る。2週間前に試走もしているけどより鮮明に思い出す。

ジェイソンとショータと一緒にアップに行ったけど、結構ゆっくりアップしたいみたいなので前を引いて心拍数あげる。九鬼ヶ坂もまぁまぁ踏んで3分ぐらいであがった。ふわっと汗をかいて、終了。駐車場に戻ってゼッケン貼ってから、いつもの羊羹を食べてvaamを飲む。

アップはもう少ししておきたいので、ローラーで200Wぐらいで淡々と回す。そんなこんなで8時前には日も登ってきて16℃ぐらいの快晴。レース日和だね。

20分前に並ぼうと思って待機場所にいくと、もう長蛇の列。まぁ別にいいけど旧道のあたりが怖いなぁ。知り合いにもシードの人が結構いてシードいいなぁなんて羨ましがりながら、後ろに下がる。

1周の部が終わったのでコース上に移動する。

1周目

女子の部が2分前にスタート。

なんか緊張感を無駄に感じながらなんともない顔をして待つ。去年はたった1人でこのレースに参加してたけど、今年は知り合いが声かけてくれてて嬉しい。

って思ってると、パレードランがスタート。なにも起きずに道が広くなったあたりでリアルスタート。なんかシード持ってるチームメイトが飛び出してるぞ。勝負捨てたの?(って誰かのブログでもかいてたな)せっかくシードあるから踏まなくていいのに。もったいない。

なんかうろちょろしてる人おるし、必死な人が多いから、早めに前にいておきたいけど旧道に入ってもまだあがれない。まぁもう少し我慢かな。と思いながら、右カーブ。去年はここで落車が起きてたんだよなぁって思ったら案の定落車発生。運良く巻き込まれず通過。こんなところで終わりたくない。

旧道を抜けて道が広くなった瞬間に、縦伸びするのでそこで一気にあがる。19号線に入るまでに前に上がれなかったので、踏みやめずにもう少しふんで、無事に前に合流。sauceのkrt君に「落車ありました?」って聞かれたから、息切れ気味に「あったよー」って答える。

あーしんど。来年はシード欲しいな。これやらないだけで、体力をかなり温存できるわ。

その集団前方から30位いないかな。とりあえずここで温存。そのままなにも起きずに九鬼ヶ坂に入る。入ったあとは少しずつ下がりながら登っていく。ここも温存。1本目は2:30。

無事に集団内で登り終えて一安心。こういうコースのレースは初めてなので登りでついていけるか自信がなかったので。

2周目

登りについていけたし、前にも出れているので、足をためるモードに変更。最近レース中に頭を使っているのが

「いかに踏まずに前方を維持するか」

ということ。

体力が無尽蔵ならイケイケでアタックしまくればいいけど、勝負所でふむためには10Wでも5Wでも少なく集団内でいいポジションでいることを意識してます。ペダルを回していない時間を1秒でもいいから作る。ブレーキって叫ぶ人がいても自分で前は見てるからブレーキを握るかどうかは自分で決める。少しでも綺麗にペダリングを、少しでも少ないパワーで進むペダリングを。

そういうすごく細かいことの積み重ねが後半に生きてくる。別にそんなに強くないことを知っているので、今持っているもので戦うためにも。

なんつって。所詮、6位の戯れごとですけどね。

そんなことを考えていたらもう2周目には、楽に前に位置できる方法を確立できた。そこから九鬼ヶ坂の手前では5番手か10番手以内で入ることに成功していた気がする。

特になにも起きずに2周目も九鬼ヶ坂に入る。前で入って下がりながらで2本目は2:34。

結構楽に登れた。

3周目

そろそろ動きがあると見ながら、3周目に入る。

たまに平坦区間で抜け出す人いるけど、すぐに戻ってくる。そういえば、ジェイソンがずっと前の方にいるな。他の知り合いはどこか近くにいるのだろうか。

まぁいいやなんて思いながら、充分に足をためて九鬼ヶ坂に入る。

2人飛び出したけど、切れ味は少ない。5mぐらい空いてるけどそのままの距離であがっていく。

この周回では何が起こるかわからないし、平坦区間に入ってからもすぐに前にいたいので下がらずに上がっていく。ちょっとしんどいなと思いながらも10番手ぐらいでKOMを通過。

2:25(あんまり差がない気がするけど、5秒差はでかいよな)

ここで「C2やけどこういうコースならある程度戦えるのか?」とちょっとだけ思い始める。

4周目

この辺から、集団が殺気立ち始める。

僕はちょっと落ち着いて、ティファニー練でもよくご一緒しているksnkさんがいたので少し会話して平常心。

九鬼ヶ坂で飛び出した1人が前にいるのは確認している。(たぶん1人だったはず)そんなに離れていないので放置。

そういえば、このタイミングでうるさいおじさんいたな。周りに文句言いまくってるおっちゃん。余裕ないのか!でも真っ直ぐ走ることは大事。ちょっとぶれてしまう瞬間ってあると思うけど、謝ればいいやんか。

最終周回なので前の方で展開。集団のペースをあげたいわけじゃないから特に前に出ても踏みません。九鬼ヶ坂まではしっかりと足を貯めて、3番手ぐらいで入る。逃げもここで回収。

さすがに最終周回なのでペースは速い。2人ぐらい前に出る。たぶん反応したら死ぬので反応しない。

九鬼ヶ坂に入るカーブの所で、落車が起きた模様。「あれ?このパターン2年前のブログに書いていたパターンと一緒やな」とか思いつつ、申し訳ないけど振り返らない。

とかって思ってたらジェイソンが前を引いてる。ジェイソンはえーな。おい。次はさっき会話したksnkさんが前に出る。俺は集団でポジションを落とさないので精一杯。「頂上までもってくれよ!」って思いながら踏み続ける。

九鬼ヶ坂後半でアタックしてタレた人が落ちてくる。それを避けるので1人フラついて巻き込まれる。ええけどこっから加速すんのしんどいって!

限界ギリギリでちょっと順位落として20番手ぐらい。前にもう少し前にいたかな。

↑今思うと負けた原因はこれ

でも気持ちは「ここまできたらもうスプリント勝負に持ち込める!」と意気込んでダウンヒル。ガソリンスタンドコーナーまでに前にあがって・・・・って考えながら下りてたら、

バルバの選手が下りで中切れ。マジか。お前。

追いつくかなって見てたら、無理そうなので踏んでトップチューブに跨って、ガソリンスタンドまでになんとか集団においつく。ログを見てたら、結構なスピードが出ていた笑

でも計画ではここまでにあがっておかないといけなかったんよね。どうする?「どうする?」っていったって、あがるしかない。ジリジリ前に出る。このジリジリもいけなかった。

今よく考えれば、最終コーナーは踏んででも5番手以内では入るべきなんですよ。クリテなら絶対にやっている。でもなぜかまだリラックス状態だった。まだ「踏まない」モードだった。そのまま20位ぐらいから、大して前に出られずにスプリントスタート。

かかりは凄まじくよくて、ログで見たら64km/hまで上がっててまだスピードのせれそうだったけど、20番手からのスプリントじゃ前が塞がり、多少まくれたもののスペースが無くなって踏み止める。

結果、エリート6位。総合11位。

20番手でしか登りきれないのが負けた原因

「中切れしたから」とか「スプリントする足はあったのに」とか言いそうですが、勝てるレースではなく「負けるべくして負けた」感じ。

足は実際には中切れなどではなく

  • 20番手でしか登りきれなかった登坂力
  • 降りたあとの平坦区間の集中力があまりにもなかった

20番手でしか登りきれなかったことで、中切れにもあい、予定通りに前に上がれなかった。これが10番手で登っていたら、言わずもがなKOMをとっていたらこんなことにはなっていません。

それでも平坦区間でしっかり踏んで前に出ればチャンスはあっただろうなと思う。集中力が足りなかった。これは「集団で登りきれたらなんとかなる」と思っていたから、そこで満足しちゃったんだろうなと思います。

スプリントをさせてもらえる位置にいなければどんだけ足を溜めてても意味ないんですよね。それを痛感していたレースでした。

少しだけ自信にもなった

今まで登りがあると勝負は絡めないと思っていました。

まだ体重に見合うパワーはついてきていないんだろうなって。

でも今回、あくまでもC2ですが「今持っているものを駆使すれば、ちゃんと戦える」ことがわかって結構喜んでいます。ただ勝つために準備してきたので、勝てなかったことは残念でした。かなり悔しい。

前回のきらら浜クリテの失敗から学んで、岬町クリテでなぜうまくいったのかを考え、それを今回のレースに活かせられた事は本当によかった。

恥ずかしい言い方をすると、レースに出るたびにまだ知らなかった勝利へのピースを、1つずつ見つけていってるような感じ。

今は結構楽しいです。

次はJBCFの広島とニセコ140km。頑張ります。