JBCF きらら浜クリテリウムのレースレポートです。
今回の目標はもちろん勝利して昇格。最低でも表彰台に登って昇格。山口県ということで、関東勢はこないだろうし昇格できる可能性は高いだろうという予想。
実際、スタートリストからも飛び抜けて強い人はいないという印象。
昇格するために山口県まで
実はこのきらら浜は出場する予定がありませんでした。
というのも関西から遠いから。片道6時間かけて行って、30分レースして、6時間かけて帰る。費用的にも安くはありません。おそらくその時間練習した方が速くなれる気もします。(実際には他の日にちゃんと走っていれば、レースの方がしっかり追い込めるので、一概に練習してた方がいいとは言えませんが。)
それなのに山口県まで行ったのは、早くE1に上がりたいから。
なぜE1にあがりたいのかと言われると別に大した理由はありません。あがりたいからってだけなんですけどね。
3人の選手をマーク
ある人から前評判聞いて、数人をマークして動くことに。
ゼッケンNo430 458の選手をマーク。それぞれの脚質から最終周回までは逃げをそれぞれ警戒。1人逃げは許すとしても、この2人以上なら絶対にその逃げに乗る。
最終周回では明らかにスプリントで負けるであろうEURO-WORKS Racingの勝水さんを全力警戒。
僕の思惑としては、ある程度があるメンツだけに絞って少人数のスプリントに持ち込みたいなと思いながらスタート。風の影響もあるので単騎逃げは決まらないだろう。
周回賞が3回
レース中に動きがあるとすれば、周回賞がある周回(2,5,8)だろう。
ただ結局その周回の前後は、常にアタックかかる可能性があるから、逃げに乗るためにも基本的にはずっと前にいとかないといけない。
そんな中、早速2周目の周回賞にアタック。そのまま数人が乗って4人ぐらいが逃げる形に。ちょっとマズイ。早めに潰したい。未確認だったけど458番の選手が入っていたと思う。
反応できる位置にいなかったから乗れなかったけど、なんとなくまずいな。と思って、逃げを追いかけようとペースアップ。少し距離も空いたので、このまま逃げ集団まで踏んでジョインして最後まで逃げれたらなと思って踏む、追いつくまで振り返らない気持ちで。
パワーは見ていなかったけど、400Wから500Wぐらいでずっと踏んでた。ちょうど追いついた頃に後ろ振り向くと、集団1列棒状でくっついてるやん笑
こういうところ下手くそやなー。まぁ序盤やし足も回復できるから、逃げを潰せたからよし。本当は逃げたかったけどなー。少し集団内に入って回復したいところ。
だがしかし、また430番がアタック。単騎逃げという形に。
正直1人だったら怖くはないけど、458番が虎視眈々と乗る機会を狙っているぽかったので、マークしないといけなくて休めないな。
そのまま単騎逃げが見える状態で続く。6周目に入ったホームストレートで458番が逆サイドからアタックしたのでついていく。2人だけで少し離れたので、前に追いついて3人になれば理想だな。でも結局あんまり458番が踏まない。結局、集団に飲まれる。
なんかこれは無駄足使っているパターンかなー。
集団に戻って必死に回復。さすがにアタックしたあとに集団前方に位置して番手下げないのは結構辛い。でも下がった方が辛いから必死。7周目にはもう430番の選手も回収。
カウンターアタックを警戒したけど結局起きず、その後はアタックが散発するものの、キレはないのでスプリントに備えて休む。
んーでも心拍数は下がらんな笑
この時点で動きすぎた事を少し後悔。でもまぁ後悔しても遅いので、ペダリングや呼吸を整えてスピード維持しながら回復に務める。そうこうしているうちに最終周回突入。
なにも出来なかった最終周回
やっべーなー。しんどいなー。まぁしんどいのは俺だけじゃない。
そんな中、勝水さんアタック。ちゃんと反応。でもこのタイミング?なんで?
まぁちゃっかり乗せてもらい、僕と勝水氏とリツオ氏ともう1人(誰だったかな?心拍数あがりすぎて覚えていない)で集団からは少し距離が開く。残るは左カーブと右カーブが1つずつで距離は800mぐらい。正直この4人で決まった感はありました。
スプリントなら勝てるかな。でももう限界が近いからヤバいな。とか思いつつ一息いれたいけど、後ろもそんなに離れていないから、しっかり踏む。
左カーブ終わったところでリツオ氏が前に出てアタック。1人反応したので後ろにつく。絶対タレると思ったけど、どんどん距離が離れていく。
ヤバいと思って詰めようと思ったけど、自分の足がないことに踏み始めて気づく。あーくそ。またガス欠かと思いながらも、最終コーナーを3番手で立ち上がり最高の位置でスプリントスタート。本当に笑えるぐらい踏めない。
スプリントする足も早駆けに対応する足も残せていなかった俺の負け。
あとでログ見たら50km/hしかでてないとかマジか笑
後方集団のスプリントにも少し飲まれて、結果6位。
そもそもの気持ちの違い
結果から言うと、僕は6位入賞でSAUSE DEVELOPMENTのリツオ氏の勝利。
なぜ負けたのか。その理由はたくさんあると思うし、1つではないと思いますが、レース後にリツオ氏が「カネゴンさんと逃げようかと思ったけど、最後まで行ったら負けるから一緒には逃げなかった」というセリフを聞きました。このセリフに詰まっているなと思いました。
僕は昇格を狙っていたけど、リツオ氏は勝利だけを狙っていた。その時点で負けていたんだなと思いました。
さらにmovemenntのブログでリツオ氏が書いていたように、このきらら浜を想定したパワートレーニングを行ってきたのだと思います。
レースはやっぱり準備の段階から始まってるんですよ。平地マンの勝ち方も然り、リツオ氏の今回の勝ち方も然り、ちゃんと準備しているからこそ、そのタイミングでそのパワーを出せるんだと気付かされました。最終周回ではリツオ氏は本当に強かった。
自分がやってきたこと
じゃあ僕がどういう練習をしてきたかというと、レース想定ではなく単にパラメータをあげるトレーニングしかしてこなかった。
L3やL4やL5がメイン。スプリント練習もたまにする程度で付け焼き刃です。L5L6域で前に出て、L4で少し休んでそこから、スプリント。これって準備していないとタレて最後までできないんですよね。
そういえば岬クリテの前はそれやってたなと。
準備で負けていたってことです。そりゃあ負けるわ。
単騎逃げという可能性
話は変わりますが、今回430番の選手がが単騎逃げをやっていてそれを集団から見ていて思ったのが、ある程度距離が空いたら集団内の誰か1人の意思だけでは追いかけられないということ。
あのままタレなければ逃げられてた。
だって誰も踏みたくないし、誰も犠牲になりたくない。
特にE2というチームプレイが成り立たない状況では、単騎で逃げれてそのままタレなければ、集団が積極的に追いかける事はほぼないので、勝率は高い。単騎逃げって楽しそうだなって思ってましたって話。以上
負け戦は学ぶことが多い
負け戦って本当に学ぶことが多い。
レースではやっていけないことはわかっていても、文章や言葉では理解していても実際に体験するまではわかりにくい。例えば、今回はアタックを潰すことを自分でやっていました。というか自分が昇格するためには俺が入っていない逃げは許せない。だから自分でアタックを潰すしかない。
逃げに乗って勝つ方法もあるし、スプリントで勝つ方法もある。早駆けで勝つ方法もあるし、展開によっては勝ち逃げが生まれるし、それに乗りたいし、でも有力選手がいる逃げは容認したくない。
なんか始まる前の僕の頭のなかはこんな感じでした。そのせいで無駄な動きは本当に多かったと思います。でも正直言って、どの動きが正しくてどの動きが無駄だったのかが全然わかっていません。
でも今回わかったのは圧倒的な実力差でもない限り、なにも捨てられない人は勝負に勝てないんじゃないかってこと。
単騎逃げで勝つ人然り、早駆けで勝つ人然り、スプリントで勝つ人然り。その人たちはたくさんある選択肢の中で、捨てられるものを持っているということ。
成功した時と失敗した時の差を見つけていくと、自分がどんな勝ち方が得意なのかが見えてきそうな気がしてます。持っている手札が多いことはいいことなんですが、その手札を全部出そうとすると自分のターンが(足が)終わってしまう。
もちろんスプリントという形の中でも、いくつも選択肢があるのでたった1つの選択肢を選んで置く必要はないし、むしろ1つだけに絞っていたら想定外の動きに対応できない。でもレースを走る中で捨てるという選択もしていかないと、最後の最後で勝負に勝てないんだなと。
これはたくさんのレースに出て、トライアンドエラーをしていかないと結構難しいなと思いました。