ロードバイクに乗っていて、長距離になると膝が痛くなったりすると、遠出するのが怖くなります。

フィッティングだったり、ストレッチなどいろんな方法でみなさん予防していると思いますが、それでも治らない場合ってありますよね。

  • 毎年同じ時期に膝を痛める
  • フィッティングなどをしても治らない
  • 軽いギアでくるくる回しても痛くなる

など、色々やってみたけど治らないんですよね。

なぜかというと原因は1つじゃないから。ロードバイクで膝が痛いと言えば腸脛靭帯炎であることがほとんどなのですが、原因はそれだけじゃないんですよね。

数年間の私の経験をもとに膝の痛みの原因について考察してみます。

膝の痛みの原因は半月板損傷かもしれない

私はロードバイクを初めて2年になりますが、膝の痛みには常に苦しめられて来ました。

なにか対策をしては治ってまた発症して、なにか対策をしては治りその後また発症しての繰り返し。今までやって来た対策は

  • プロによるフィッティング(BGfit)
  • インソール
  • ストレッチ・アイシング
  • 整骨院に通院

ということはすでにやっています。膝が痛くなった原因としては、

  1. 腸脛靭帯炎
  2. 膝下筋の過緊張
  3. 膝蓋靭帯炎

が主な理由でした。驚いたことに毎回原因が違うのです。そしてそれぞれに対して対策しているのに、また別の原因で膝が痛くなる。本当に困ったなぁと。

改めて病院に行くとMRIで調べてみることになりました。そうすると半月板損傷していたんです。

半月板損傷は普段の生活は問題がないけど自転車だと痛い

半月板損傷の自転車乗っている時の症状は、膝の下側半分がピリピリ痛むような感じ。我慢はできるからペダリングもできます。でも痛い。

そして軽度の損傷の場合は、普段の生活ではまったく問題はない。半月板損傷というと重度の障害のように聞こえるけど意外にそんなでもないんです。

ロッキングといって歩けないほどの痛みとともに膝が動かなくなる人もいますが、私の場合は軽傷でした。

半月板損傷になるのは、膝への衝撃が多いスポーツをやっていると患っている人が多いそうです。僕の場合はフットサル。急発進や急制動。そして急な方向転換をやるスポーツをやっていた人は多いようです。

半月板って膝関節の骨と骨の間にある、潤滑している部分なのですが、軽く損傷するだけであれば膝は動きます。痛みもありません。

だから半月板損傷という自覚がなくても、私生活では困らないから気が付いていないだけって人も多いそうです。

しかし自転車だと問題が出て来てしまうんですよね。

骨と骨の間に板が挟んであって、それが潤滑を助けているんですが、半月板という板がささくれ立っている状態なんです。指の爪の根元のささくれを思い出してもらったらわかりやすいかと思います。

そのささくれが膝を動かすたびに膝の骨と擦れるんですよね。普通の生活の回数なら多くて1日の1万歩。しかし自転車に乗っていると1分間で90回転。1時間で約5000回。1日だと5万回近くになる。それだけ擦れると、炎症が起きてしまい痛みを感じるのです。

半月板損傷はヒアルロン酸で抑えられる

半月板損傷は手術での治療になるのですが、入院しないといけないし、当分歩けなくなるし、スポーツ復帰は半年かかるし。相当な症状でないかぎり、デメリットもあるので手術をすることは少ないそうです。

じゃあどうするかというと、ヒアルロン酸注射なんです。

あの女性たちが肌に注射したりしてるアレです。

膝にヒアルロン酸を注射をすることでスベリをよくして、引っかからないようにするという対症療法です。なので治るわけではないのですが、痛みを感じなくなります。

特に冬場などで寒くなったり膝が冷え始めると痛くなるなら、半月板損傷の可能性が高い。その場合はヒアルロン酸注射をすると、抜群によくなります。今までの苦労はなんだったのかと思うほどに 。

痛くなり始めるとライド中にどんなことをしても治らなくて、ロングが辛かった。

ですが注射を始めてから痛くならないんですよ。100km走っても200km走っても。ヒアルロン酸注射は僕にとって本当に救世主です。

注射を続けないといけない

もちろんヒアルロン酸注射は治療法ではなく対症療法なので、根本的な治療ではありません。つまり痛くならないだけで治ってはいないんです。

ヒアルロン酸注射は半月板損傷が治るわけではないので、1ヶ月に1回程度続けないといけないんです。しかも自分ではできないので、その度に整形外科に行かないといけない。

少し面倒なところがデメリットですが、それだけで痛みがなくなるならと思って続けています。

もちろんそれだけでなくストレッチも続けているし、フィッティングを受けているから腸脛靭帯や膝下筋の緊張はとれている状態です。膝蓋靭帯炎を抑えるためにアイシングをしています。

 

半月板損傷の手術のデメリット

じゃあちゃんと治療すればいいんじゃない?ってなりますよね。もちろん半月板損傷には手術という治療法はあります。膝に1cmほどの開けて、ささくれになっている部分を切除or縫合をする方法です。

デメリットとしては、当分は歩くこともできないのと、関節の軟骨部を痛めてしまうことがあります。当分は歩くこともできませんし、スポーツ復帰には半年ほどかかるそうです。

ちょっと手術という選択肢は考えたくないですよね。実際に手術する人は少ないそうです。ちなみにロッキング(ささくれが膝関節の動きを阻害して、激しい痛みとともに膝の動きがロックする状態)などが見られれば、要手術となります。

スポーツをする上で半月板の手術をするのはデメリットが多いので、よほど重度でない限り勧められないそうです。

なのでヒアルロン酸注射でごまかすんですよね。ちゃんと通える人は整形外科に通って注射を打ち続けるのが、現時点でとれる最良の方法じゃないかなと。

ロードバイクで膝が痛い時にあなたにできること

これまで僕はロードバイクでの膝の痛みにかなり悩んできたのですが、そのたびに対策をみつけその解決をやってきました。

いずれもロードバイクに乗りすぎなだけなので、やめればいいのですがそういう訳にもいきませんよね。乗りたいから対策をするんです。

実際に効果があったのは、大きくわけて3つ。

  • フィッティング
  • 整骨院・ストレッチ・アイシング
  • ヒアルロン酸注射

この3つで完全に対策できたと思っています。

フィッティングはロードバイクのポジションのためにBGフィットを受けてきたのレビューでも書いてあるようにspecializedのBGfitです。

これでクリート位置とインソールを装備して、腸脛靭帯が痛くなるのを抑えられるようになりました。

その後、膝裏と膝前が痛くなってしまう症状が発生して、それは整骨院にいってマッサージをうけ、その後はストレッチとセルフマッサージやアイシングなどで抑えてます。もちろん整骨院もたまに通っています。

現在ではヒアルロン注射を受けに毎月整形外科に通っています。

いずれも完全に治るという方法ではありません。自転車に乗っていたら絶対に筋肉への負担はあるからどうしても痛くなってくる部分はあります。でもちゃんとメンテナンスできていれば、ある程度うまく付き合っていくことはできると思います。