RAPHA SUPER CROSS NOBEYAMA。通称”野辺山CX”

僕にとっては結果も雰囲気もとてもよくて、すごく楽しかった。

とてもHappyなイベントで、それでもしっかりと緊張感もあって、ずっと頭の中はシクロクロスだらけ。ロードレースで例えるならば、夏の鈴鹿のようなイベントだと思います。

48時間シクロクロス混じりっけなし!!

Photo by @keitsuji

レースレポート

僕は野辺山に来るのは今年が初めて特に思い入れは強くなかったのですが、CXerの語る野辺山CXは格別であることはわかっていました。

だからせっかくなら野辺山で勝ちたいなと思い照準を合わせ、毎週ある関クロに多少疲れを残すことは厭わず10月と11月はしっかりと練習をしていました。

Day1 C3 優勝

だからレースのメンツは常に気にはなります。ただ野辺山CXは関東や東海や関西に限らず、全国から出場してきているのでレベルも高いと思う。でも誰が強いかわからない。しかもシクロクロスは実際にレース走ってみるまではコンディションがわからない。だから自分がどのくらい走れるかもわからないんですよね。

だからいつもどおり自分のレースをするだけ。前回のマキノの失敗から、集中力は高まってる。試走中もレースを意識して走る。

  • 前走車をどこでパスをするか
  • 降りた方がいい区間はあるか
  • どのラインを通ると速いのか

そして速い人のあとをついて走る。ジープロードでどうやって曲がってんのかわからんぐらいコーナリングスピードが速い。このやろう。そしてジープロードを抜けるあたりで、「今日俺は絶対に勝つ」と決めて試走を終わる。

試走を終えたら約1時間後にレースなので、終わってすぐ受付へ。

day1の出走順は28。day2は58。ほんまに勝つなら今日やなと心に決める。

レースキットに着替えてアップを開始。ゆっくり上げて最大心拍数の90%まであげて準備完了。スタート位置まで移動する。ゼッケンは28番だったので4列目。スタート2分前にコールと共にレッグウォーマーを外し、上着も脱ぐ。身体はまだ暖かい。いい感じに集中できている。

C3のスタートダッシュは僕にとっては遅い。しっかりとクリートをはめて集団についていける程度で踏む。1コーナーでは落車が起きていた。たぶんブレーキの使いすぎなんだろうな。なんとか落車は避けてホームストレートに入っていく。このあたりはあまり無理しても抜けないし、先頭はまだ見える位置なので心配ない。何人かだけパスした。

10~15番手でアスファルトの登り区間に入る。ここで前に出ないと離されて負けるので、死ぬ気で踏む。踏んで踏んで酸欠に近い状態までなったけど、なんとか登り終えるまでに5位ぐらいまであがったっけな?

レース当日から時間が経っているので、ちょっとこのあたりから記憶が曖昧。

でも2lap目に入る頃には3人のパックができていた。僕とSNELの田渕くんとシオカゼストアのゴリくん。ちょっとだけゴリくんがしんどそうだったかな。ペースアップしてみたりするけど、なかなかちぎれない。田渕くんは余裕ありそう。まぁそんなもんか。

3周目だったかな。食堂の裏側に入っていくブラインドカーブで、コース上に人影が。

お前マジか!?ほんまにマジか!?

なんとか接触はさけた、一緒に走っていた田渕くんも避けて、問題なかったかなと思った。なぜか俺だけ後ろに引っ張られた。コース横断者の持っていたビニール袋がなにかに引っかかっていた。

この時ほど、本気で人に「どけーーーー!」と叫んだことはなかった。

足止めを食らって、何秒ぐらい離されたんだろう。10秒ぐらいだったんじゃないかな?あと2周ぐらいあったっけな?結構この差はきついぞ。追いかけるしかないか。

淡々と淡々と前との距離を詰める。

あーもう、ほんまにしんどいって。くそー。2位やったら昇格やしええかーと思って足を緩めようかと思って走っていたけど、ジープロードを抜ける時に「あ、勝つんやったな」って思い出し、もう一回踏み込む。最終周回に入る時にホームストレートで「最終コーナーを前で入った方が有利」ということを確認。

リザルトを見る限り、最終周回で10秒縮めているようなので結構離れてたんだな。そんなに離れてたっけ?

死ぬほど踏んで。最終周回の途中で追いつき、後ろにくっついて機会をうかがう。この展開は絶対に自分が勝てる自信があった。俺の得意パターンだ。ジープロードを過ぎたところでコーナーのインを刺し、前に出る。シケインではわざわざイン側を開けたあとに閉めてブロック。

そのあともインをさせない程度にコーナーを処理して、絶対に前に出させなかった。最終コーナーはできるだけ速度を落とさないラインを通ってクリア。あとはもがくだけ!後ろを振り返ったらかなり離れていたので勝利を確信しガッツポーズ

指を高く挙げて「俺が1位だぜ!」ってやるのは、こういう時しかできない。最高に気持ちよかった!結構知り合いのギャラリーも多くて、感動させることもできたようでめっちゃ嬉しかった!

 

ちなみに田渕くんが結構ギリギリまで詰めてきていたらしく、周りはヒヤヒヤだったそうです。

表彰台でチャンピオンジャージと、カウベルをいただきました。真っ青な空であの表彰台のてっぺんからの景色は本当に最高でした!

この勝利でC2昇格を決めて、Day2はC2で走ることになります。

Day2 C3 -1laps

日は変わって、Day2。

C3でのオグーさんの走りが熱かった!テンションをあげてもらった!

カテゴリーはC2に昇格して昨日の勢いのまま優勝は無理でも、隙あらばシングルに食い込んでやろうという意気込みでスタートラインに着きました。

Day1の時点で出走リストはできていたので、その中に入ることはできず完全に最後尾に並びます。前には80人。うーーーん。さすがにこの人数は引くわ。

スタート同時にペダルを踏み・・・こもうと思ったけど、前が詰まってるから一息おいてスタート。なんかリズム崩れる1コーナーは比較的安全に通過。そのあともしっかりと全選手が並んでコースを走っていく。あまり隙間がないので全然あがれない。あーこれがC2か。

無理に抜いても仕方ないかと思っていたら、CM1が後ろからきた。あーそっか。トップ争いだから抜かさせないといけないのか。こんなのレースできへんやん。くっそ。前との差はどんどん開く。

アスファルト区間に出てここは俺のステージや!と思って踏む。たぶん周りよりは速い。でも明らかにC3と比べて抜ける人数が違う。当たり前なんだけどね。

アスファルト区間が終わり、泥の区間とジープロードへ。ここが俺の鬼門だった。

 

試走の時間とはコンディションが全く代わり、重い重い泥の区間に変わっていた。みんな担いでいる。

(どーでもいいけどFMBのタイヤすげーな。泥ついてないやん)

2周目以降はラインができていたけどうまくトレースできないから、自転車に泥がつまりホイールが回らなくなっていた。無理やりペダルを回してなんとか泥を落とし進む。くそ。こんなに踏んでるの俺だけか。

この泥の区間が終われば、ジープロード。ここもコンディションは代わり、轍が大きくなってしっかりとしたラインが出来上がっていた。

ちょっと待て。こんな道走ったことない。周りと比べたら俺だけ全然コーナリングスピードが違う。なんでそんな速度で曲がれんの?追いつく為に踏みまくる。おそらくあまりパワーを使わずあまり踏まなくてもいい区間だったのだろう。でも僕は1人だけインターバルトレーニングになっていて辛い。

ジープロードを抜ければ芝の区間。ここはそんなに遅くない。むしろシケインでは順位を取り戻す。芝生区間でも取り戻す。アルファルト区間でももーっと取り戻す。

同じことの繰り返し。SKRKの高田さんには勝ちたかったのだが、泥とジープロードで離されて、またアスファルト区間を踏みまくって取り戻して。そうこうしているうちにだんだんと踏めなくなってきて高田さんの姿が見えなくなってきた。あーくそ。惨敗か。

昨日のあの感じどこいったんや。その証拠にDay1では写真をたくさん撮ってもらっていて選択が非常に難しかったのに、Day2はこれだけ。選択の余地なし。それだけ輝いていなかっただろう。

心はぼきぼきに折れているけど、練習や思って走る。どうやって曲がるの?いろんな人に過去に教えてもらったことを試しながら走ってみる。リーンインだったり、膝の角度とか。やっぱり若干ハンドルが遠いなと気づく。こんな状況になるまで気がつかへんもんやなー。

別に手を抜いて走っているわけじゃない。心拍数もあがりかなりしんどい。そんな中結構なスピードですっと追い抜いていった人がいた。しばらくするとC2の先頭がゴールした。実はその時、僕はさらに最終周回に入っていなかった。

しばらくして状況が理解できたのですが、-1lapということですね。

これは非常に屈辱だった。正直ゴールした後、すっげー機嫌が悪かった。さっさと洗車を済ませて着替える。俺のレースは終わった。

着替え終わったらご飯を食べてエリートを観戦しよう。

C1ライダーに衝撃を受けた

エリートを見たら外人の招待選手に目がいくのかなと思っていた。

実際にクリストファー・ヨンゲワールドの速さは異次元だったし、ギャリー・ミルバーンのホールショットはかっこよかったし、アンソニーと前田公平のスプリントも燃えた。

でも僕は関クロでC1を走る身近なCXerたちだった。フルラップできないし、絶対勝てるわけがないんだけど、最後尾から徐々に追い上げていく姿とか、コーナーを流れるように曲がっていく様を見ていて純粋に格好いいなと思っていました。

C1で走る意味ってあるのかな?ってシクロクロス始める前は思ってました。でも今は少しだけわかった気がします。そこで走ることに意味があるんだなと。

来年もまた絶対に野辺山にいく

あの2日間、あの空間ではみんながシクロクロスのことを考えていて、本当にいい時間だなと思った。

僕は個人的にはDay1がこの上ない結果を出せて、Day2は惨敗だった。これも結果を持って帰れて、次の課題も見つかって、いいレースができたと思う。

わざわざ寒くて遠いところまでいって、シクロクロスする意味はないかもしれないけど、最高に楽しいからまた来年も行こうともう決めている。次はC1としてUCIレースを走りたい。

たぶん野辺山にしかないものってたくさんある気がするんです。それに会いにCXerはこぞって野辺山に集まるんじゃないかな。